PP

ラーメン用語のPPとはポールポジションの略で開店前の行列待ちで一番乗りした状態のこと

PPとは?

PPとはポールポジションを意味します。ポールポジションとは、もともとF1等のレースで使われる用語で、レース予選で最もタイムが速かったドライバーが先頭でスタートできる位置を確保したときに使われる言葉です。


出典:F1-Gate.com

そこから転じて、ラーメンの世界では、ラーメン店の開店前から並んでいる列の先頭に立つことを意味します。特に行列ができやすい二郎などの人気店ではPP(ポールポジション)の価値が高いとされています。

開店前の状態で行列の先頭が取れればPPゲットと言えます!
出典:今日はどこに行く?

同じような場面で使われる言葉にシャッターというラーメン用語があります。
これは、まだシャッターが閉まっている開店前に、ラーメン店の行列に並ぶことを示す用語ですが、この用語には先頭という意味は含まれません。
あくまで、開店前の行列の先頭に並ぶことでPPという称号が得られるのです。

仮に、人気ラーメン店で行列がなくなったタイミングで、たまたま先頭に立てたとしてもPPとは言いません。単なる偶然で獲得した先頭であり、開店前から並んで先頭を獲得した勇者に与えられるPPとは全く重みが違います。

PPの使い方

「今日は二郎でシャッター、PPゲット!」という感じでTwitterやラーメンのブログで使うのが最も適切な使い方だと思われます。日常会話では滅多に使われません。一種の文語だと思います(笑)

シャッター

ラーメンでシャッターといえば開店前から行列に並んで待つこと

出典:ツイナビ【話題まとめ】札幌ラーメンの進化がヤバすぎ

ラーメン店でのシャッターって、どういう意味?

ラーメンの人気店・有名店は連日のように行列ができるケースが多いものです。そういった行列店で、まだシャッターが閉まっている時間帯に到着して、開店されるまで店外で並んで待ち続けている状態のことをシャッターと呼んでいます。

ラーメン食べ歩きマニア同士の会話では「今日、久し振りに開店前からシャッターで並んだよ」とか「今、ちょうど店の前でシャッター中。開店するまでヒマだからスマホでゲームをやっている」といった形で使われます。

ただし、実際には、店のシャッターが完全に降りているケースもあれば、半開きになっているケースもあります。そもそもシャッターがなく準備中という説明札だけが下がっている店もあります。それでも、とにかく開店前から行列に並んでいればシャッターという言い方が適用されることになっています。

ポール・シャッターとは?

ポール・シャッターは、開店前からラーメン店の行列で先頭に並んで待っている人のことです。単純に、開店前から行列に並んでいるだけじゃなくて、先頭で待っていることがポール・シャッターの条件になります。この条件をクリアした一番乗りの勇者だけが、並み居るシャッターの中でも、ポール・シャッターという栄誉ある称号が得られます。

実は、F1等のレースで予選1位となり、ポールポジションを獲得したドライバーは、ポールシッターと呼ばれるのですが、ポール・シャッターはそのオマージュとして使われている用語だと思われます。

シャッターで並ぶメリットって?

ラーメンマニア以外の人は「混んでいる店でラーメンを食べるのに行列するのはわかるけど、何でわざわざ開店前から並ぶ必要があるの?」と思っていらしゃる方も多いようです。

でも、シャッターには実質のメリットもあるんですよね。

例えば、東京なら[べんてん]のように90分待ちの大行列ができるラーメン店の場合、60分前から並んで最初のロットで店内に入ることができれば、30分だけ行列に並ぶ時間が節約できます。

また、開店前からシャッターで並ぶと、店によっては15分ぐらい前に店内に入れてもらえて、寒くなく(暑くなく)ゆっくり待てるケースも稀にあります。あくまでレアケースですけどね。

もちろん、開店時に最初に店内に入れる優越感は普通に味わえますね。

逆シャッターとは?

逆シャッターとは、開店前の時間帯の逆、つまり、閉店後の時間帯に使われる用語です。
具体的には、、、、、
開店前の時間帯にラーメン店の行列に並ぶことがシャッターと呼ばれるのに対して、
閉店時間ギリギリで入店してラーメンの食事中にシャッターが閉まることを意味しています。

着丼

着丼とは店で注文したラーメンが自分の席に提供(到着)された状態のこと

最近、ラーメンファンのブログやグルメレビューのサイトで見かけるようになってきた着丼というキーワード。
もちろん、正式な日本語ではありませんが読む人には臨場感が伝わる用語ですね。特に、二郎のレビューでは着丼がブログ等に出てくる確率は高いと思います。

着丼の意味

もともとはラーメン店に限らず、飲食店でオーダーした料理が自分の席まで運ばれてきたことを意味する俗語が起源です。今ではラーメン店で使われるケースが圧倒的に多いのではないでしょうか?

洗面器のようなサイズの巨大なラーメンが着丼した瞬間
DSC01680.JPG
出典:なんのことはないんですけどね

特に、食べログなどのグルメ専門Webサイトで頻繁に使われていますね。実際の文脈では「着丼した瞬間にドロドロさが伝わってくる超濃厚ラーメン。これは旨そう♪」といった感じで使われています。
着丼というキーワードは聞いただけでラーメンが目の前に来た!というイメージが沸いてくる言葉だったおかげで、ラーメンマニアの間でアッという間に広がり、今やラーメンのレビューでは常用句になったと思っています。

着丼「嫌い」「うざい」という声

着丼という言葉への評価が、ネットの掲示板や口コミサイト等に載っています。ラーメンマニアを嫌う人からの評価が多いせいか、どちらかというと「嫌い」「うざい」というトーンの悪評が多いですね。

食べログのラーメン店レビューでこの言葉が使われていると残念。うざい。(20代 アルバイト 女性)
レビューで着丼って書く人が多い店は行かない。マニアの巣窟っぽい。嫌い。(30代 飲食店員 男性)
語感からしてまずそう。こういう言葉を使う人は味がわからなそうですね。(40代 事務職 女性)

まあ、あくまでレビュアーの主観だけなので、気にしないでいいと思います(笑)
わかりやすくて、イメージしやすい言葉だからこそ、どんどん拡散していったわけですから
気にせず、レビューで使っていけばいいと思っています。

着丼というキーワードの次は?

着丼という表現はラーメンオタクのレビューでは今でもよく見かけますが、バッシングされるようになってきたせいもあるでしょうか? 最近では対麺という表現も見られるようになっています。こっちの方がよっぽどオタク度が強い気もしてしまいますが…。

でも、確かに着丼だと、カツ丼でも、親子丼でも、牛丼でも、うな丼でも、着丼という言葉が使えてしまうのがデメリットではあります。
その点、対麺ならば、ラーメン、蕎麦、うどん等の麺料理の丼が自分の席に到着したことがよくわかりますので、ラーメンには相応しい言葉なのかもしれません。

インスパイア ラーメン

インスパイアラーメンとは有名店に触発されて作られたラーメンのこと

ラーメンでインスパイアという場合、もともとはハイレベルな店の味に刺激を受けて、自分でも同様のラーメンのレシピを作って提供する店のことを言っていました。実際、英語のinspireには「~を動機付ける、~に刺激を与える」という意味があります。
ただし、今では単純に有名店を真似したラーメンを出す店や、本家のラーメンを真似しただけのラーメン店も含めてインパイア店と呼ばれるようになってきています。さらに、ここ最近は、ラーメン二郎に限定してインスパイア ラーメンというキーワードが使われるケースも増えてきていますね。

二郎インスパイアとは?

ラーメン二郎に影響を受けたラーメン店は、本来は二郎インスパイア系・二郎インスパイア店と呼ぶのが正しいわけですが、今では二郎を省略して、単純にインスパイア系とかインスパイア店というだけで二郎のインスパイアラーメンを表すケースも目立ってきていますね。

二郎インスパイアの中でも評価の高い英二のラーメンラーメン英二
出典:timeoutラーメン英二

ラーメン二郎はボリュームもカロリーも激しく多く、ジロリアンと呼ばれるコアなマニアがたくさんいます。このような熱狂的マニアにとっては、ラーメンと言えば二郎なので、わざわざインスパイアという言葉に二郎を付けない表現が一般化してきたということなんでしょうね。

二郎インスパイアで高評価の店

ラーメン英二

二郎インスパイア系の中でもハイレベルな行列店。モチモチ極太麺と背脂多めの乳化スープを合わせたラーメンはありきたりの二郎インスパイアとは違うレベルで美味しい。

f:id:tsukemen0:20161012034042j:plain出典:ただ麺が食べたいだけなんだ

特に美味しいのは乳化するまで煮込まれた豚骨スープ。これに歯ごたえがある自家製太麺を合わせています。特筆すべきは豚(チャーシュー)。ジューシーで柔らかくて旨いもの。トッピングのアブラまで甘みがあって美味しいものです。厳選素材を丁寧に調理している高品質なラーメンで、二郎の中では1、2位を争う名店と言われるひばりが丘店と比べても遜色ないと思います。その上で、まぜそば等、二郎とは違ったメニューがあるのも嬉しいポイントです。メニューのバリーションがあるので通っても飽きにくいんですね。二郎インスパイアの名店だと思います。

千里眼

しっかりとニンニクを効かせながら二郎ならではのボリュームたっぷりのラーメンを出す名店。東大の駒場キャンパスの近くにあるため東大生がよく利用しています。


出典:食べログ

千里眼では、スープは豚骨を1週間も炊き続けたものに野菜をブレンドして仕上げたタイプ。麺は極太縮れ麺の自家製麺を使用。トッピングはモヤシ中心のヤサイ、豚(チャーシュー)、アブラ(背脂)は二郎に共通するものですが、千里眼オリジナルのトッピングが辛揚げ。読んで字のごとく唐辛子で味付けした揚げ玉です。辛く香ばしいのでラーメンの味変に効果的なトッピングです。
また、夏期限定メニューのボリュームたっぷり冷やし中華も大人気。この時期は冷やし中華めあての客で行列が長くなる傾向があると思います。

ラーメン燈郎

二郎インスパイアの中でも他を圧倒する美味しさ。食べログのラーメンで、長年全国1位だった麺屋一燈がプロデュースしているので「美味しい」としか言いようがないぐらいの高レベルです。


出典:カブラボ

もともと燈郎のラーメンは一燈の限定メニューが起源。豚骨をベースとした濃厚乳化スープに心の味食品の極太麺を合わせています。トッピングはヤサイ等で二郎の仕上がりになっています。
ここでは、二郎インスパイアの中でも珍しいカレー味のラーメンも選べますが、これがまた激旨。カレーラーメンの専門店ではありませんが、自分が今まで食べたカレーラーメンの中では間違いなく日本一だと思います。

ラーメン陸

丁寧に作られた料理としての完成度が高い二郎インスパイア。麺は270gで大盛の場合は360gで二郎らしいボリューム。ココはつけ麺があるのが嬉しいポイントです。二郎インスパイアのラーメンはどちらかと言えば麺と具を食べるラーメンなので、つけ麺は二郎インスパイアとしては無理がないと思います。


出典:とんちゃん日記

陸はとにかく豚(チャーシュー)が美味しい。丁寧に調理されています。厚みがありますが、丁寧に煮込まれているので柔らかく食べやすいのが嬉しい。スープも二郎系にありがちなカネシ醤油だけに頼ったタイプではなく、豚骨の旨みが上手に引き出されたタイプ。豚骨のコラーゲンが完全に乳化しているのでまろやかで濃厚で、でも、くどい感じが一切しない。恐らく化学調味料も使っていないんじゃないかと思われます。ちなみに、店名の陸という名前の由来は店長の子どものお名前だそうです。

蓮爾 登戸店

二郎インスパイアの草分け的な存在なのが蓮爾です。豚骨醤油スープに極太麺、ヤサイが十分に盛られた二郎テイストのラーメンが食べられます。

出典:食べログ

蓮爾は量は多めで食べごたえがあるインスパイアです。
とにかく麺がスゴイのです。厚みがある極太麺で、二郎より太い強力な麺です。極太で厚いので、一回に食べるのは数本で大丈夫ですね。歯ごたえが相当に強く、他のラーメンではなかなか味わえない麺の食感が特徴です。
豚(チャーシュー)は二郎系としては普通。小ぶりタイプが2個ぐらい入っています。柔らかくて二郎スタンダードな豚ですね。スープは、豚骨を煮込んだもので軽く乳化した醤油味です。タレは甘めでややジャンキー。
特筆すべき(?)は二郎より客に命令口調な接客。大行列店なので仕方ない部分がありますが、、。

二郎インスパイアはマニア客が始めたケースも

特に、面白いのは二郎インスパイアには個人店も多いということです。ラーメン二郎の本店や暖簾分けの店で修行した人が始めるケースもありますが、二郎で修行したことがない客だった人が始めるケースもあるようですね。二郎マニアが高じて、自分で二郎のようなラーメンを出す店を出したということですね。
このような店は、まさにラーメン二郎の精神に鼓舞されて誕生した店ですから、本来の意味でのインスパイア店ということになります。

いずれにしても、二郎インスパイヤ系と言われるお店が提供しているラーメンは、濃い醤油を使ったタレ、豚を煮込んだスープ、モヤシとキャベツ中心のヤサイ、巨大チャーシュー等が本家の二郎と共通している要素です。
本家を意識して改善するケースもありますが、「病みつきになる二郎のようなラーメンを出してやろう」という意識が高い店が多いと思います。

単なるパクリはジロリアンの敵

二郎インスパイア店の中には、とりあえずカネシ醤油が強い塩分濃度が高いスープ、極太の大量麺、山盛りのヤサイ、巨大な豚(チャーシュー)、大量のギトギト背脂さえあれば、バランスが悪くてもOKといった商売優先店もあるかもしれません。こういった商売優先のインスパイア店には文句を言うジロリアンも多いようです。インスパイアとか言いながら実態はただのパクリとして、インスパイアを認めたくないマニアは、結構、多いのです。

まあ、ハッキリ言えば、二郎のレシピには特許はないので、コアなマニアが文句を言っているだけなのですが、ジロリアンとしては、マネされた上に美味しくないインスパイアが増えてしまうと、二郎ブランドに傷がつくと思っているのだと思います。実際、チェーン化されて大増殖している家系ラーメンなどは、そういう側面があると思いますので、そういう意味ではジロリアンの言い分も理解できますね。

朝ラー(朝ラーメン)

朝ラーは朝ラーメンの略。一部の地域で朝からラーメンを食べる習慣のこと。

朝ラーは朝ラーメンの略語で、静岡県の志太地域(藤枝市、焼津市、島田市)、福島県の喜多方市など、全国でも一部の地域のみに存在する朝からラーメンを食べる習慣のことを言います。通常は朝ラーと略されて使われます。

f:id:heyheybombom:20150801040203j:plain出典:「朝ラー」って何だ!? 藤枝に根付く早朝ラーメン文化がアツい!

朝ラーの本場は藤岡市と喜多方市

朝ラーこと朝ラーメンが食べられる地域としては、静岡県の志田地域と福島県の喜多方市が有名です。
どちらも古くからラーメン文化が根付いているラーメン好きな方が多い地域です。

朝ラーの聖地と呼ばれる志太地域

朝ラーの中でも聖地と呼ばれているのが静岡県の志太地域。この地域のラーメンは志太系ラーメンとも呼ばれています。志太地域の中でも藤枝市が草分けとして有名です。当初は、元祖の藤枝市でも朝ラーをやる店は数店だけだったそうですが、2008年ごろから藤枝市と隣接する焼津市、島田市でも朝ラーをやる店が増えてきて、いつのまにか地域全体の食文化になっていったようですね。今では、志太系ラーメンを提供する店舗は、2018年時点で約20店舗ぐらいあるようです。志太の中でも元祖の藤枝市の場合、ラーメンが全国で大きく普及する以前から朝ラーがあったそうで、何と戦前からの食文化だそうです。

志太地域では、どの店でも早朝から多くの客が訪れていますが、元祖の藤枝市内のラーメン店は、おおよそ午前7~8時から営業を始める店が多いのですが、なんと午前6時から営業を行っている店もあるようです。さらに、ほとんどの店はお昼過ぎには閉店してしまうということです。朝から夜まで営業してるラーメン店なのではなく、文字どおり朝のみ食べられるラーメン店というわけ。朝ラーに徹してるのですね。

では、なぜ、朝ラー文化が志太地域に根付いたのか? その背景は、この地域がいわゆる茶どころだったことにあります。新茶シーズンの4月頃から茶農家・茶問屋は、夜明け前の午前3~4時頃から仕事を始めて朝仕事を終えた後、朝食としてラーメンを食べる習慣が始まったそうです。今ではお茶の関係者だけでなく、サラリーマンが夜勤帰りに食べたり、朝食として食べてから出勤するというスタイルも定着してきたそうです。

その志太地域の中でも朝ラーメンの元祖とされているのが藤枝市のマルナカ(1919年創業)。ここが朝ラー発祥店です。


出典:マルナカのホームページ

そのため、志太地域の朝ラーでは、このマルナカの味が朝ラーのベースになっています。醤油ラーメンが多いのも、この地域の特徴になっています。志太系ではノーマルの温かいラーメンだけではなく、茹でた麺を水で締めて甘味の加わった冷たいスープの冷やしラーメンも提供されています。元祖のマルナカでは、温かいラーメンと冷やしラーメンをセットで食べる人も多いですね。上の写真もセットのもので紹介しています。

喜多方市の朝ラー

福島県の喜多方市にも朝からラーメンを食べる朝ラー文化が根付いています。喜多方ラーメンはさっぱりとした醤油ラーメンが多いので、朝ラーでも胃にもたれず心地よく食べられると思います。
今では静岡県の志太地域の朝ラーも有名になりましたが、昔は喜多方の朝ラーが最も有名でした。この地域でも「ラーメンは朝7時から食べるもの」と言われていて、朝ラーが食生活の中で根付いています。

福島TRIP出典:福島TRIP

写真は坂内食堂の朝ラーです。醤油ラーメンというよりは塩ラーメンに近いあっさりした淡麗スープで、朝ラーにはぴったりだと思います。中でも、シンプルな支那そばが朝ラーには最適ですね。ここはチャーシューが美味しいのも嬉しいポイントですね。

完食

完食とは出されたラーメンをスープまで残さず食べきること。

スープを一滴も残さずラーメンを食べきること完食と言います。ラーメンに限らず、料理を残さず食べ終えるということが完食の定義になっています。辞書のような定義で表現すると、対象とする食べ物について目標の量や種類を完全に食べきることといった言い回しになります。ちなみに、完食は英語ではateが使われます。eatの過去形ですね。

完食出典:フォト蔵

完食というキーワードは、大量の料理を食べきる速度を競う大食いのバラエティ番組(テレビチャンピオンなど)から普及し始めたと言われていますが、最初はネットで誰かが言い出して普及し始めた言葉なんじゃないでしょうか?
完食という言い方が普及し始めたのは調べたところ1995年ごろからですから、ネット創世記の時代と被っています。当時は「完食」という言葉は存在しなかったはずで、ネットの掲示板で使われたことをキッカケに徐々に広がっていったのだと思います。

もともと完食の「完」は、動作を表す言葉の前につけて使う漢字で、既存の熟語である完走、完泳、完納、完済も完+動作という構造で作られています。完食という造語も、これらの既存熟語と同じ構造だったので、違和感なく普及していったのでしょうね。

なお、完食というワードが人口に膾炙した背景には、やはりTVの影響が欠かせません。TV局が安価に製作でき、視聴率も高い「食」の番組を増やしてきたので、TVでよく出てくる言葉として広がっていったのだと思われます。

今では完食の使われ方にも幅が出ている

「小中学校で教員に給食の完食を指導されたことがきっかけで不登校や体調不良になった」というような文脈、つまり、教師に無理やり給食を完食させられて体調を崩したようなシーンで完食というキーワードが使われるケースが見られます。


出典:ゆーたdailly

また、完食の美学のようにブログ名にも使われたり、ご飯つくりすぎ子と完食系男子のようにマンガ名にも使われたり、かなり日常用語として浸透してきていますね。
本来の使われ方とはやや異なる気もしますが、それだけ一般用語として定着していることの証でもあるんでしょうね。