岡持ち(おかもち)とはラーメンを持ち運ぶ際に使われる箱のこと。主に出前で使われる。
ラーメン 運ぶやつ ・・・といえば岡持ち
岡持は出前や仕出しの際、料理を入れて運ぶ桶・箱のこと。持ち運ぶために蓋と取っ手がついています。実際には岡持ちは出前で使われることがほとんどです。中でもラーメン屋さんが出前の際にラーメンを運ぶための箱と言っても過言ではないぐらいラーメン運搬の定番道具になっていますね。
ラーメン屋・大衆中華料理店では出前の際にラーメンを運ぶ箱として使われている理由は、出前を届ける際、中に料理を入れて持ち運ぶためにフタと取っ手の付いた器具(容器)が必要だったということ。
岡持ちがラーメン運搬の定番道具になった理由は、やはり最適な形状・機能を持っていたからだと考えられます。
実は、岡持ちにもタイプがあって、木製の桶(手桶)や、仕切りの段がついた金属製の箱など、いくつかバリエーションがあります。
ちなみに、英語で言うと、Wooden carrying box という表現になるようです。
出典:アルミ出前箱-岡持ち
なぜ、岡持ちと呼ばれるようになったのか?
岡持ちという言葉は、【岡=傍(おか)+持ち運ぶ】の合成語だと考えられています。傍(おか)は傍(かたわら)とも読みますよね。つまり、傍らに下げて持ち運びする道具というのが語源のようです。また、岡持ちの岡は、他(ほか)から転じた言葉で、自宅外・他所の意味があるという説もあります。この場合、岡(ほか)に持ち運ぶための道具ということになります。
いずれにしろ江戸時代より前からある古い言葉なので、いろいろな説がある状態ですが、食べ物を持ち運ぶための箱という定義そのものは江戸以前から現代まで続いているようですね。
また、岡持ちの[岡]には、岡(小高い山)のようにたくさんの食べ物を持って歩ける道具という意味もあるそうです。
岡持ちの運搬道具以外の使われ方
ちなみに、アンティークな岡持ちはインテリアとして販売されていたりもしますね。
この商品は、暖かい木の雰囲気が魅力的なヒノキ材で製造された出前箱です。木目をそのまま生かした外観には、透明な漆を使用した春慶塗が施されていて、さらにアンティークな雰囲気がよく出ています。
部屋に置いて小物入れとして利用できそうですね。
その他、岡持ちはビュッフェ用のテーブルとしても使えるようですね。
いろいろな料理が並ぶビュッフェでは、料理を盛り付ける器も大切ですが。岡持ちはレトロな見た目から、和食との相性が抜群。より料理が美味しく見えるビュッフェテーブルとして最適なんだそうです。
特に豆腐には最適。真っ白な豆腐がより際立つ容器なので、和の雰囲気を醸し出し、高級感あふれる見た目になるようです。