レンゲ(散蓮華)

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レンゲとは主に中華料理で使われるスプーン(匙)のこと

ラーメンをはじめとする中華料理を食べるときに使う蓮華。蓮華(レンゲ)とは中国や東南アジアの食卓で使われる陶製の匙のこと。うーん、これだと辞書っぽいですね。もっと簡単に言えば主に中華料理で使われる陶器のスプーンということです。
日本での呼び方は正式には散蓮華と言いますが、通常は蓮華(レンゲ)と略して使うことが多いものです。

出典:wikipedia

なぜ、蓮華という名称なのか? それはレンゲの形状が蓮の花(蓮華)から散った一枚の花びらに似ているからです。レンゲの機能はシンプルにいえばスプーンと同じなので、ラーメンでは、スープをすくったり、飲んだりする際に使います。

中国では日常生活で使われるためシンプルに匙、湯匙と呼ばれるのが一般的です。地域によっても差があり、匙子、勺、勺子、湯勺、匙羹などの言い方ががあります。西洋式のスプーンと区別する場合には中国式という意味で「中式」 zhōngshì の文字を添え「中式匙」又は「中式湯匙」などと呼ばれています。

レンゲの形状・材質

レンゲの形状は底が楕円形の平べったい舟のような形状になっています。底が深く平らになっているのがスプーンと大きく違うポイントです。
舟の先の部分は丸く深くなっていてスープを掬うために使います。船の後尾の部分は、先端が少し丸みをおびた形状の柄(持ち手)になっています。

出典:無印良品

レンゲの材質としては、基本となる陶製のものだけではなく、ステンレス製、木製、プラスチック(メラミン樹脂)製など、実に様々な材料で作られています。ラーメンでは主に陶製とメラミン製が使われていますね。なぜか味噌ラーメンでは木製のレンゲも多く使われていますね。

レンゲが使われる国

蓮華はもともと中国の食器ですが、ベトナム、韓国など昔から中華文化の影響を受けた国や、華僑が多く住むシンガポール、さらには世界各地の華僑の多く住む中華街でもレンゲが使われています。日本には平安時代に伝来したと言われています。

用途

レンゲの用途としては、やはり単品スープ、麺類のスープを飲むのに使うのがメインでしょう。
雲呑、小籠包、麻婆豆腐などの豆腐料理、マンゴープリン等の料理を掬って食べる用途でも多く使われます。
チャーハン等、箸で食べると面倒になる料理も掬って食べる用途になりますね。
小籠包の場合は、中に包まれているスープがこぼれないようする受け皿のような役割があります。
和食では、さらに皿そのものとしても使われるケースがあります。焼き物や茶碗蒸しのような蒸し料理等で、一口サイズの料理でレンゲを小皿として添えケースがありますね。

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